手作業によるケアレスミスの克服を模索
当社では、部品表や配置図といった手配・製造データの作成や回路図のチェックにおける目視での確認など、“人の手”を介して実施している工程がありました。このような作業ではデータの入力ミスやチェック漏れなど、単純なミスがどうしても発生していました。これらのミスは調達部門や製造部門の業務まで工程が進んでから発覚することも多く、部品の誤調達や加工指示の間違いによる製造ロスの増加、手戻りによる工数の増加など、コストの増加や納期遅延のリスクにも繋がってしまいます。そのため当社ではデータや図面のチェックに多大な時間を費やしていました。ツールによる手作業の自動化・機械化を検討
自動機械を提供している会社として、社内業務においても自動化を推進していきたいという社長の考えもあり、課題の解決につながる自動化機能を有したソリューションを検討することになりました。手配・製造データの作成に際して人の手を介さず自動的に作成、集計できることや、チェックに関しても単純なミスについては機械的に自動検出してミスを減らせることを条件に、電気設計CADの再検討を実施することにしました。「ECAD DCX」を採用
いくつかの電気設計CADを検討する中で、ECAD DCXが候補にあがりました。ECAD DCXは、データベースを利用した電気設計CADで、データベースで一元管理された部品情報をもとに、回路図や手配・製造データを作成できます。さらに情報を更新した際は関連する項目に連動して反映されるため、データの誤入力や転記漏れといった単純なミスがなくなります。このため、これまで時間のかかっていた手配・製造データの作成、更新のための工数を大幅に短縮できることも、メリットとして評価の対象となりました。また、回路設計においてもデータベースを参照しながら設計できるため、単純な作図ミスを素早く検知でき、正確な図面を短時間で作成できるようになると判断しました。ECAD DCXは、これまで使用してきたECADシリーズと変わらない操作性と使いやすさに加え、データベースによる設計情報の管理・自動化の機能が他社の1歩先を行っていたことなどを高く評価し、ECAD DCXを採用することにしました。
導入後に感じた4つの効果
ECAD DCXの導入後、以下のような効果を実感しています。
- ・図面品質が向上
- ・検図工数が半減
- ・作業時間の手配・製造データの作成工数が激減
- ・手戻りと製造ロスを削減