IWS(I-DEN Wiring Solution)によるInnovationを実現
株式会社アイデンは、設計・板金・塗装・組立・検査部門を備えた一貫生産型の自動化制御盤メーカーです。弊社は、1971年、金沢市三池町に「池内電機製作所」として創業しました。以来、その時代、時代の最新の技術を積極的に取り入れることで、徹底して他社との差別化に取り組んでまいりました。2007年には金沢市かたつ工業団地内に本社・工場を新設移転するとともに、社名を変更し、新たなスタートを切っています。
一般的に制御盤メーカーというと、組立工程だけを行い、板金や塗装などの工程は外注に出している企業がほとんどですが、弊社では設計から板金、塗装、組立まで社内で一貫して手がけ、自動車、液晶、半導体、工作機械メーカー、さらに海外のプラント設備メーカーに対して、常に新しい技術を提案しています。(2013年5月取材)
導入に至るまでの経緯
ECAD dio HARNESS+(配線測長機能)に期待
弊社では前社長(現相談役)の代から新しい技術で効率化を図るため、さまざまな取り組みを行ってまいりました。 その取り組みの一環で40 年以上変わらない「製造現場の機械化を実現できないか?」という課題に取り組み、ECAD dio HARNESS+(配線測長機能)の評価を開始しました。そして、一昨年(2011 年秋)に弊社製造のメインソリューションとして正式採用いたしました。
導入後の効果
現場でのミスがなくなり、短納期を実現
過去の製造現場は釘配線などのボードを使った配線測長を行い、電線の加工を行っていました。また、図面から配線の情報を現場で作成しており、経験者による作業が必須でした。その上、図面のミスが現場で見つかると、図面修正後、再度現場作業を行うという手戻りが発生し、納期に大きな影響を及ぼしていました。
しかし本製品導入後は、図面の検証作業と測長、配線ルート検討がPC上で事前に行えるようになり、現場でのミスがなくなりました。また、導入して驚いたのは、今年入社の作業者が回路図を解読出来なくても制御盤の配線が行えたことです。 本製品とWiring Monitor(タッチ機能を備えたモニター)を組み合わせた一連のソリューションは、誰でも短時間で作業ができ、かつ一定の品質を確保できることを証明してくれました。
今後の目標
IWS(I-DEN Wiring Solution)による効率化を目指す
現在は製品全体の約1 割をIWSにより効率化を実現しています。今後はすべての製品に適応していきたいと考えております。 また、配線作業の作業時間を管理し、どの作業者でも同じ時間、同じ品質で製品製造ができるように取り組んでいく予定です。そのために今後ともECADソリューションズさんの協力をいただければと思います。データの作成や操作性にはまだまだ多くの課題がありますが、ECADソリューションズさんの協力により徐々に改善されていることには感謝しています。
IWSによる効率化
- ・配線測長、電線加工の並行作業による大幅なL/T短縮を実現
- ・電線自動加工機の導入により、電線加工の自動化
- ・Wiring Monitorの活用により、熟練作業者以外でも配線作業が可能