株式会社富井工業所 様

Case studies

作業環境の統一により作業時間と人的ミスを同時に削減

株式会社富井工業所は、70年以上の実績を誇る配電盤メーカーです。現在ではキュービクル式配電盤、制御盤、分電盤、端子盤などの製造・販売をメインに手掛けており、培われた経験と技術力は高い評価を得ています。スポーツイベントやコンサート等で利用されるスタジアム、市営体育館、病院をはじめ、オフィスのエレベーター、工場設備など、様々な場所に富井工業所の製品が採用されています。(2019年2月取材)

導入製品
ECAD DCX Professional

25年ぶりのシステム変更にECAD DCXを採用

当社では25年にわたり、自社カスタマイズ済みの汎用CADを使用していたのですが、そのシステムの開発・サポートが終了することになり、システム変更を検討し始めました。熟練技術者が減少し、生産性向上によるリカバリーが求められていたことも要因の一つです。採用にあたっては、複数社のシステムを検討した結果、ECAD DCXの採用に至りました。統合データベースを搭載しているため、設計ミスの削減が期待できたこと、同業他社の盤メーカーに導入実績が多かったことが採用の決め手となりました。

統合データベースにより図面品質が向上

当時の課題は『作業環境・品質の平準化』でした。使用部品や図記号が個人管理になっていたため、完成図面に個人差があり、担当が変わると部品の置き換えミスが多発していたことが主な要因です。その点、ECAD DCXは統合データベースで安心です。例えば、図面に何らかの変更が起こった際も、紐付け機能により関連する部分は自動的に反映され、修正漏れなどのケアレスミスが削減されたと感じています。データが個人管理だった以前の環境と比べ、統合データベースにより品質の平準化に成功しました。

設計手順書の作成により、短時間で設計者全員が技能を習得

前述の品質の平準化のための取り組みとして、まず社内でECAD DCXの運用マニュアルを作成しました。一人の専任者に作業を任せるのではなく、設計者全員で改訂・追加を行いました。これにより、設計者全員が設計手順書に則った作図方法の習得およびECAD DCXの統合データベースの理解を深めることができました。設計者全員で作り上げたことで、組織全体としての技能習得が短期間で実現でき、作業能力差を是正できました。
設計手順書や部品マスタの作成中に、わからなかった箇所はECADソリューションズのサポートを活用させてもらいました。レスポンスもしっかりしていて、非常に助かりました。

独自の部品マスタ構築により、工数短縮・ミス削減・平準化を実現

部品マスタの構築については、他社にない特徴的な方法と言われます。社内で作成したECAD DCXの運用マニュアルにて、基本的なルールが決まった後、部品マスタの構築にとりかかりました。膨大な部品点数のため、設計者全員で作成・改訂・追加を行いました。当初の予定より時間はかかりましたが、部品マスタを構築し、実運用を開始できるようになりました。実運用が開始すると、図面の平準化ができ、設計工数が短縮され、設計ミスの削減につながりました。

多彩な機能で効率化を実現

ECAD DCXを導入した結果、以下のような効果を実感しています。

  • 作図時間を2割削減
  • 使用部品のデータ出力による発注ミス削減
  • 加工データ出力による工数削減

作図時間を2割削減

現在は全体の約95%の案件をECAD DCXで設計しています。部品マスタを構築した結果、完成図書品質の平準化、設計工数の短縮、設計ミスの削減を実現できました。元のCADでも使いやすいように自社でカスタマイズしていましたが、それと比較しても2割ほど設計工数を短縮することができました。

使用部品のデータ出力による発注ミス削減

ECAD DCXで作図した図面から部品を抽出し、そのデータは発注工程の簡素化に貢献しています。データをエクセルで出力し、発注システムに渡すことで、スムーズな受発注に役立てています。従来は自社カスタマイズのシステムということもあり、連携が非常に難しかったのですが、ECAD DCXでは簡単に作業できるようになりました。

加工データ出力による工数削減

板金を担当する工場との連携作業も効率化できました。今までは板金のための図面を再度作成して出力し、その紙を見ながら工場の担当者がプログラムするという工程を踏んでいたのですが、現在は村田機械のタレットパンチプレスにECAD DCXで作成したデータを取り込んで板金加工連携を行っています。


以上のような効果により、図面品質の向上と発注業務の効率化による生産体制の安定化が推進されました。最終的な製品の品質向上はもちろん、勤務環境の充実にもつながっています。

サポート体制の更なる充実に期待

導入するにあたり苦労した点は、ECAD DCXの知識が乏しい中で環境を構築したため、構築作業の後戻りが何度も発生してしまったことです。基礎講習は受講しましたが、CADの基本操作は理解しているので、その分運用面や、環境構築に関するレクチャーを受けていれば、もう少し早く立ち上げることができたのではないかと思います。

設計の効率化は一定の範囲で実現できたため、設計データを有効利用した製造データの生成に取り組んでいます。当社が使用しているキャビスタとも直接連携できると聞いたので、更に便利になると期待しています。

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