電気設計には、電気に限らず幅広い分野で活用されている「汎用CAD」や、電気設計に特化した「電気CAD」といった様々なCADが利用されています。
どちらも一見同じように図面作成ができそうですが、それぞれの特徴やメリットが異なるため、作業効率の向上やミス防止などといった点で大きな違いが表れます。
本記事では、制御盤・配電盤・分電盤の電気設計において、電気CADと汎用CADそれぞれの違いやメリットを解説すると共に、電気CADの一例として「ECAD DCX」を基準に、汎用CADとの作業比較などもご紹介します。
汎用CADと電気CADの違いと、それぞれのメリット
電気設計に使用される「汎用CAD」と「電気CAD」には、それぞれ特徴や機能・コストなどに違いがあるため、用途や運用に合わせた選定が必要になります。
ここでは、汎用CADと電気CADそれぞれの特徴とメリットについて解説します。
■汎用CADの特徴とメリット
汎用CADは、機械・電気・建築・土木など幅広い分野に対応できるという特徴があります。
様々な図面に対応できる基本的な作図機能を備えており、比較的安価で導入コストを抑えられるといった点がメリットとして挙げられます。
■電気CADの特徴とメリット
制御盤・配電盤・分電盤の電気設計に特化した電気CADには、回路図や外形図などを効率的に作図できる専用機能が豊富に搭載されているため、作図スピードをアップできます。
また、部品表などの帳票の自動作成や、エラーチェック機能によるミス防止と検図工数の削減が可能です。
これらの機能により、設計業務の生産性や品質の向上、納期短縮を期待できる点が大きなメリットとなります。
なお、汎用CADならびに電気CADにおいては、基本的にほかのソフトとのデータ交換のための読み込み・出力機能が備わっています。そのため、取引先も含めデータ共有をすることが可能です。
汎用CADと、電気CAD(ECAD DCX)の作業比較
電気設計における課題として、作図やチェック・修正に手間と時間がかかるといった、作業の非効率さが挙げられます。ミスの多さを感じるケースも少なくありません。
そこで、汎用CADを使用して作業されているユーザー様からよく聞かれる課題と、電気CAD「ECAD DCX」で改善できるポイントをご紹介します。
| 汎用CADによる お悩み例 | 電気CAD「ECAD DCX」で 改善できるポイント | |
|---|---|---|
図記号(電気シンボル) | ・基本図形の作図機能を使用して自作 | ・新JIS(JSIA118-1)をベースに500種類以上の電気シンボルを標準搭載
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コイル・接点のリファレンス | ・コイルと接点を確認しながら手入力する必要があり、手間と入力ミスが発生 | ・リファレンス情報は自動転記され、変更があった場合もアドレスをリアルタイムに反映
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結線 | ・余分な線はトリミングし、接続点を手動で作成 | ・図記号挿入時に結線を自動トリム、接続点は自動発生
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線番 | ・情報を一か所ずつ手入力しているため、重複などのミスが発生 | ・全体や範囲を決めての自動入力も可能で、三相線番も簡単入力
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渡り線 | ・渡り先/渡り元のアドレスを確認しながら入力 | ・渡り先/渡り元アドレスは自動転記
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PLC I/O図 | ・作図に膨大な手間と時間が必要 | ・各社PLCに対応したコメント転記・出力が可能
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外形図 | ・部品メーカーからDXF/DWGデータをダウンロードして利用、もしくは基本図形を駆使し組み合わせて作図 | ・ECADライブラリにて外形シンボルを提供
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ファイル管理 | ・図面が1ページごとに1ファイルとなっており、図枠への転記なども100ページあれば100ファイルに対して作業が必要 | ・複数ページを1ファイルで一元管理でき、一括で転記や修正が可能
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帳票 | ・図面を目視で確認し、部品や接続情報を拾い、手作業で各種帳票の作成が必要 | ・データベースから部品表や布線表、端子台表などを自動作成
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上の表のとおり、電気CAD「ECAD DCX」では、回路図における電気用図記号・結線・線番入力機能や、外形図作成時にも回路図の情報をもとにした機器の配置など、電気設計専用の機能により、作図のスピードアップが図れます。
さらに、リアルタイムで図面内の不整合を自動チェックできるため、修正もスムーズに行うことができ、検図工数の大幅な削減につながります。
また、図面情報をもとに帳票類の自動作成ができるため、設計業務においてトータルでの工数削減と効率化が可能です。
導入事例ページのご紹介
実際にECAD DCXを導入され、業務効率化や工数削減をされたお客様の事例をご紹介しています。
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