千代田電子工業株式会社様Case study

千代田電子工業株式会社様
  • ワイヤハーネスメーカー

設計リードタイムの短縮と環境変化に対応できるシステム実現

商売の神様である豊川稲荷で有名な愛知県豊川市に本社を構えるワイヤハーネスメーカーで、品質マネジメントシステムの国際規格であるISO9001の認証取得。昭和44年の創業以来、複写機など精密機器を中心に各種ハーネスの設計、生産を続け、平成6年には中国工場を設立。同11年にはAutoCADベースの設計システムを導入。同20年にはECAD dioの導入により、「設計システム」「生産システム」のさらなる効率化を推進して、多様化・グローバル化するニーズに積極的に取り組んでいます。 現在は国内外の6つの生産拠点、国内3つの営業拠点と香港オフィス。社員数は国内約170名、中国で約700名を数えています。(2011年3月取材)

導入に至るまでの経緯

ECADソリューションズさんのAutoCADベースの設計システムを導入して約7年。当時、ECADソリューションズさんとの入念な検討により、弊社用にカスタマイズされたシステム導入で、受注から出図までのリードタイムを大きく改善。設計業務の手作業や見積り額のばらつきなども非常に少なくなりました。しかしながら近年の市場ニーズの大きな変化により、それまで中心だった複写機用の大量生産型ハーネスだけでなく医療機器や産業機械など、特殊なハーネスへの取り組みも増えてきました。そこで再度、作業の効率化や受注システムの見直し、見積りの部品情報のデータベース化など多方面での改善に取り組みました。

取締役技術部部長 平澤 成躬様

導入の理由

カスタマイズの柔軟な対応と将来性が魅力

AutoCADベースの設計システムの導入により一定の成果をあげていたので、ECAD dioを導入するにあたり、弊社の課題を良く把握しているECADソリューションズさんとじっくり検討を重ねました。
これにより、ハーネス設計の基本システムからハーネス図作成システム、設計支援システム、ブロック加工支援システム、図面自動作成システム、環境設定システム、見積支援システムからなる7項目におけるカスタマイズをご提案いただき、新しいニーズに対応する機能はもちろんのこと、前システムから引き継いだ機能もさらなるパフォーマンスの向上が期待できました。
さらに国内外の各工場とのオンライン化による連携で、システムの効率アップが見込まれ、将来の拡張性、発展性も考慮しました。

技術部次長 村田哲康様

自動図面作図時間は最大1/10に短縮

設計作業の標準化につながり、作業工数の70%減を実現

ECAD dioの操作はすぐに慣れました。設計業務の流れもスムーズです。図面作成時間においては平均3割程度の効率化を図ることができ、規模が大きく複雑な図面については以前の自動作図時間の1/10程度までの時間短縮に至りました。これはECADソリューションズさんとの十分な事前検討で、カスタマイズ化による効果を明確にした成果だと思います。
これからの取り組みとしては日本と中国工場との間で部品マスタをミラーリング化し、設計から部品情報、見積りまで同じ環境で運用できるようにしたいと考えています。

技術部課長 浦野秀孝様
ハーネスシステムの構成図