ECAD DCX

Product details

電気設計CADソリューションECAD DCX

ECADシリーズは、制御設計・受配電盤設計のための機能を搭載した2次元CADです。約40年にわたり国内電気設計者に向け開発を続けてきました。
豊富な電気設計専用機能を搭載し、変更はリアルタイムに他図面に自動反映。記入漏れや修正漏れを防ぎます。また、設計情報は、調達・製造と連携し、省力化を実現します。

製品概要

ECAD DCXとは?

自動エラー検出と
情報の自動更新

豊富な電気設計専用機能

国内最大級の
クラウド部品データベース

5分でわかるECAD
ECAD DCXの特長

ECAD DCXは、電気設計の過程で作成される図面内の情報を一元管理しています。図面の修正・変更が関連情報に反映され、さらに修正漏れや作図ミスによる不整合を検知することができる仕組みを搭載しています。

ECAD DCXの導入効果
作業項目 汎用CAD ECAD DCX
作図スピード 汎用の作図機能を使用 電気図面作成の専用機能を
使用しスピードアップ
表題欄の入力 図面毎に作成 一括作成
コイル・接点のアドレスチェック 手作業 自動チェック
結線渡りのアドレスチェック 手作業 自動チェック
結線渡りのアドレスチェック 手作業 自動チェック
線番・機器番号の漏れチェック 手作業 自動チェック
部品表の作成 手作業 自動作成
布線表の作成 手作業 自動作成
端子一覧の作成 手作業 自動作成
部品変更時の修正と検図 手作業・目視チェック 自動変更・エラー検出
図面印刷 図面毎に印刷 全ページ一括印刷
PDF出力 図面毎に出力 全ページ一括出力
  • 豊富な電気設計専用機能により、図面品質の向上と図面作成の納期短縮を実現します
  • 図面内の不整合のチェックをリアルタイムで実行し設計者に通知します。部品の拾い出しは帳票作成もデータ出力も指定した通りに自動で作成します
  • 作業時間を短縮する専用機能の一例
    図記号
    豊富な回路シンボルを用意、シンボル入力時に縦横自動判定、機器番号の漏れチェック、コイル・接点のアドレスチェック、リファレンスの自動転記
    結線
    図記号挿入・削除時の自動トリム、接続点自動発生、三相結線など多相結線入力
    線番
    自動線番入力、三相線番入力、線番の未入力・重複チェック、渡り線番の入力・アドレスチェック
    回路
    パターン回路の登録と利用、I/Oコメントの転記・出力、部品情報の割り当て
    外形図
    ECAD Libraryから外形シンボルの提供、文字や図形の整列機能、各種寸法線機能、マルチ尺度管理、穴加工図作成、DXF/DWGファイルの挿入、画像の貼り付け
    帳票
    目次作成、部品表作成、布線表作成、端子台表作成
大容量の図面の扱いもスムーズ

図面の表示に関係するツリー表示の改善を行い、性能向上を実現しました。
部品点数が多い図面で、以下の作業時に効果が発揮されます。

  • 図面のオープン/クローズ
  • 各ツリーでのスクロール
  • 複数図面の切替

今回さらに64ビットアプリケーションが追加されました。
これにより、大容量の図面の扱いもスムーズに行うことができます。また、PDF出力など処理時間が短縮されます。

400ページ、1500部品の
図面を開く時間
50ページのPDF
出力処理にかかる時間

※特定の条件のもとで測定した結果

ドキュメント管理

複数ページを1ファイルで管理

ECAD DCXでは1ファイル内に目次・回路図・外形図・部品表・布線表など製品の構成図面を複数ページ作成して管理します。ページ間のリファレンス情報の取得や線番などの接続情報も図面内のデータベースで一元管理するため、変更時の情報更新もリアルタイムに反映され、修正漏れを無くし検図工数の削減にも役立ちます。1ファイルで管理するため、 図面の印刷やPDFファイルへの出力、DXF・DWGファイルへの出力も一括で行うことができ、作業時間を短縮できます。

ページ毎に1ファイルで管理
複数図面を1ファイルで管理
ページ切り替え選択画面
図面やページの管理情報は図枠と連動します。
管理情報の変更も即座に図枠に反映されます。
サムネイルではページをドラッグして移動することができます。
ページの削除もここから可能です。
ECAD専用ビューア

「ECAD Viewer」 はECAD DCXで作成した図面データを閲覧および印刷できる無償ツールです。

最適なデータ管理 図面管理システム「ECAD Findia®」

ECAD DCXには図面管理システム「ECAD Findia」が標準でバンドルされています。ECAD図面の他に設計に関係する仕様書・各種資料・カタログなど関連ドキュメントをサーバーに保存して一元管理できます。図面や関連ドキュメントの検索、サムネイル表示、チェックイン/チェックアウト管理、変更履歴(リビジョン管理)、承認権限設定などを備えています。更に提供されているAPIを活用することで自社システムに組み込んで利用することができます。

※導入ライセンス数を超えてECAD Findiaを使用する場合は、別途追加ライセンスの購入が必要となります。

図面情報を簡単に確認
図面検索の条件も豊富。
ECAD Findiaによる図面の共有イメージ

設計支援

手間とミスを減らす豊富な電気設計専用機能

ECAD DCXは電気設計専用に開発されています。
回路設計で必須の電気用図記号を新JIS(JSIA118-1)をベースに500種以上を提供しているため、作図を早期に開始することができます。
制御回路作図を効率化するための自動機能、シンボルの呼び出し、結線トリム、接続点の設定、機器番号の連動、コイルと接点のリファレンス情報の自動転記/更新、渡り元/渡り先アドレスの自動転記/更新などを提供します。これらの様々な機能により、作図時に起こりがちな修正漏れや記載漏れを防ぎます。

電気設計専用のシンボルデータ
電気図面作成に特化した様々な機能
多彩な結線作図
図面の該当箇所の表示が容易です。
<ジャンプ>を選択するだけです。
電気設計専用のシンボルデータ(シンボルセレクタ)は
種類別に複数設定できます。
線番は手入力のほか、
全体や範囲を決めて自動入力も可能です。
コイルと接点のリファレンス情報
シンボルを移動すると、接点表のアドレス
もリアルタイムに変更されます。
システムが自動でエラーを検出しリアルタイム通知

機器番号や線番などの情報の未入力や重複などのエラーを自動検出し、リアルタイムに通知します。エラーリスト上でダブルクリックするとエラー箇所にダイレクトにジャンプするため、エラー箇所を容易に把握し素早く修正できます。
接点数オーバー、線番未入力、線番重複、線番不統一、渡り線番チェック、ケーブル番号未入力など、回路入力に関わるミスを素早く察知し、検図時間を大幅に削減します。

34項目
にわたる
不整合
チェック

不整合チェックの例
正確な図面作成を支援する部品マスタと部品連動機能

構成部品マスタに登録されている部品情報を活用した作図では、部品情報が図面に自動転記されるため、効率よく作図を進めていくことができます。また、構成部品マスタには使用すべきシンボルの種類や数量、形式や定格などの情報も登録できます。これにより、図面作成時における記載ミスを削減することができます。図面に配置した部品を変更した場合、関連する部品情報やシンボルは自動で更新されるため、修正工数の削減を実現できます。

部品マスタから形式や
定格などの情報を自動転記
部品変更時は部品情報が自動で更新
構成部品に登録した部品シンボル一覧からシンボルを配置
PLC接続回路を効率よく作図する専用機能

PLCのI/Oカード図(I/O図)を効率よく作図する専用機能を備えています。三菱電機・オムロン・富士電機ほか各メーカーのアドレス設定に対応した 8 進、10 進、16 進、英字、英字I/O 抜き、16 進オムロンのカウントモードを用意しています。I/OコメントはECAD図面と外部のテキストファイルの間で受け渡しが可能です。三菱電機・オムロン・シャープのPLCツールのコメントデータは直接読み込みができるため、正確な図面を短時間で作成できます。

結線図から製作図・自動帳票作成までカバーするハーネス設計機能

制御機器や産業機械など幅広いジャンルで使用するハーネス設計の機能を備えています。アセンブリ接続図を作成し接続情報や各種ユニット部品のグループ情報は図面内のデータベースで管理します。ハーネス回路のエラーチェック、データ出力によりハーネス接続表とコネクタ図、コネクタピンリストなど各種帳票を自動で作成します。製造指示に使用するハーネス図もカバーし複雑なハーネスも効率的に設計することができます。

標準化の促進のための「パターン登録」

ECAD DCXでは、標準化した回路や外形のシンボル構成を再利用するため、利用頻度の高い回路・部品をパターン登録できます。部品情報を含めてパターン登録ができるので、部品表出力も効率化できます。

登録済みの制御回路を呼び出し、カウントアップしながら図面内で利用
利用頻度の高いキャビネットを
パターン登録し再利用
1図面で複数機種の管理も可能(バリエーション機能)ECAD DCX Premium搭載

バリエーション機能は全仕様を含んだ標準図面を準備、図面内に複数の条件を設定し、1つの図面内に異なる条件の回路を作成・管理することができる機能です。選択した条件の組み合わせで回路やページ、部品の単位で有効/無効が切り替わるため、容易に仕様違いの図面の出図を行うことができます。仕向地やオプションの違いなどで回路が部分的に異なる図面をそれぞれ分けて管理していた図面ファイルを1ファイルで管理することができ、図面ファイル管理の省力化を実現できます。

一般的な運用
ECAD DCXでの運用

ツール

様々なデータフォーマットに対応(DXF・DWG・SXF)

DXF・DWG変換、SXF変換、電機CADコンバータ、PDF・TIFF出力を標準でサポートしています。
最新バージョンのAutoCAD2024で作成したDXF・DWGファイルにも対応しているほか、国土交通省のCALS/EC(SXF)にも対応しています。
その他にも他社製電気CADのデータ資産が使用できるコンバート機能を備えています。

ECAD dioとの連携

ECAD DCXにはECAD dio相当のソフトウェアが付属しているため、 ECAD dioシリーズで作成した図面ファイルを利用することが可能です。ECAD DCX形式からECAD dio形式への変換もできます。

メニューは英語表記が可能

英語表記のメニューを必要とする設計者向けにECAD DCXのメニューを英語表記に変更できます。

設計の自動化に対応するカスタマイズ環境の提供

ECAD DCXではWindows COMに準拠したAPIを提供しています。150以上のオブジェクト・200を超えるインターフェースを提供しており、図形データ以外に図面内の部品DMT、接続DMT、BOMなどへのアクセスが可能で、設計情報を利用した様々な処理の開発が可能です。部品リスト・端子リスト・接続リストの取得や各種設計の自動化を実現できます。

負荷情報、部品情報などを自動設定
部品発注作業の自動化

調達・製造支援

部品表・布線表(FromTo)など各種帳票を容易に作成

ECAD DCXでは設計情報を図面内のデータベース(DMT[Design Management Tree]+BOM)で統合管理します。このデータベースから部品情報やFromTo、端子の情報を抽出して、部品集計表や布線表(FromTo接続情報)、端子台表などを容易に作成できます。このため、図面から部品を拾い出すなどの作業は不要になります。各種帳票はワンクリックで作成できます。Excel等への転記作業も不要になり、転記ミスを無くし設計時間の短縮を実現できます。

回路図からの帳票出力

  • 部品集計表
  • 部品明細表
  • 布線表(FromTo)
  • コネクタ表
  • 端子台表
  • 目次 など
図面データを利用した製造図面作成

ECAD DCXは製造図面の作図においても豊富な作図機能を搭載しています。
部品のレイアウトなどは、回路情報を元に、部品の外形を呼び出して配置図や加工図等の図面作図が可能です。回路情報が元になるため、部品の配置漏れを防ぐほか、部品の変更にも追従し、作図作業をスムーズに進めることができます。

図形の複写
クリックで必要数を自動的に等ピッチで
繰り返し複写
製図記号の入力
仕上げ記号、表面粗さ記号、精度記号、
訂正記号、溶接記号、データムなど
寸法入力
機械作図で使用する寸法入力をカバー
日東工業の「CABISTA(キャビスタ)」と連携

日東工業の穴加工図面作成Webシステム「CABISTA」は、キャビネットへの穴加工図面を作成できるWEBシステムです。
ECAD DCXで作成した図面データを「CABISTA」に連携できるため、これまで行っていた「CABISTA」側での穴図形入力作業が不要になり、配置図作成から穴加工図作成、更に「CABISTA」からのキャビネット手配まで一気通貫で行うことができます。人の手の介在を無くし、図面と「CABISTA」との相違を防ぎ、図面通りの加工指示ができます。

製造連携「WIRE CAM DX」

ECAD図面をはじめ、DXF・DWG・PDF・TIFFなどの図面からも配線シミュレーションが可能で、制御盤製造におけるIT化に貢献する盤製造支援システムです。製造コストの低減、製造品質の向上、リードタイムの短縮などの効果が期待できます。

エディション

エディション
Premium
ECAD DCXのすべての機能が搭載された最上位エディションです。特に仕向け地やオプションなどの派生設計の課題解決に効果があります。
Standard
一般的な制御設計、および設計情報の下流工程での活用ができる標準エディションです。電気設計の生産性向上、業務改善に最適です。
Basic
設計業務に特化したエディションです。上流設計、基礎設計などの用途向きです。BOM(部品情報など)へのアクセスに制限があります。
Premium Standard Basic
作図 回路設計
外形設計
不整合エラー通知
各種情報のリアルタイム連携
ハーネス設計
バリエーション機能
製造連携 各種帳票作成(部品表など)
キャビスタ連携
WIRE CAM DXとの連携
データ管理 図面管理システム「ECAD Findia」
部品マスタデータベース連携
1ファイル複数ページ管理
DXF・DWGインポート/エクスポート
PDFエクスポート
他社CADデータのコンバート
全般 COM-API対応
運用支援サービス オプション オプション オプション
カスタマーサポート契約 オプション※1 オプション※1 オプション※1
ECAD Libraryの利用 サポート契約に含む サポート契約に含む
ECAD dio 相当ソフト HARNESS+ Engineer Designer※2
※1 サポート契約は初年度必須となります。 ※2 ダウンロード版にはバンドルされません。
ライセンス形式
ネットワークライセンス
自社内にライセンスサーバーを配置いただきライセンスを管理する方式です。保有ライセンスを効率的に運用できます。
シングルライセンス
PC1台、もしくはUSBキー1つに対して1ライセンスを管理する方式です。ライセンスの確保が必要な専任利用者向けのライセンス形式です。
プロテクト方式
ハードウェアプロテクト方式
ライセンスをUSBキーで管理します。紛失や破損のリスクがありますので取り扱いにはご注意ください。
破損時はサポート契約のサービスで無償修理対応できますのでカスタマーサポート契約にご加入ください。
ソフトウェアプロテクト方式
PCのハードウェアに紐付いてライセンスが有効となる方式です。USBキーが不要のため紛失の心配がありません。
PCの変更時などライセンス情報の再発行が必要となりますのでカスタマーサポート契約にご加入ください。

動作環境

動作環境
ECAD DCX 2024 64ビット版 ECAD DCX 2024 32ビット版 ※1
OS Windows 11 (Pro, Enterprise)
Windows 10 64ビット版(Pro, Enterprise)
Windows 11 (Pro, Enterprise)
Windows 10 64ビット版(Pro, Enterprise)
Windows 10 32ビット版(Pro, Enterprise)
CPU Intel Core i5(8th Gen)以上を推奨 ※2
メモリ 8GB以上 ※3 4GB以上 ※3
必要
ディスク容量
1GB以上 ※4
ディスプレイ 1280×1024以上、16ビット色以上(推奨32ビット色)
ライセンス
サーバー対応
OS
Windows Server 2022、2019、2016
構成部品
マスタ対応
SQL Server
SQL Server 2022、2019、2017(各Express版含む)
※1 32ビット版は64ビット版OS上でも動作させることができます。ただし、64ビットネイティブサポートではなく、WOW64上で32ビットアプリケーションとして動作します。 ※2 CPUはSSE4.1の対応が必要となります。 ※3 メモリが不足すると頻繁にスワップが発生し、性能が著しく低下します。バリエーション構成数が多い場合、ないし200ページを超えるような図面を作成される場合は推奨されている容量以上が必要となります。 ※4 システムで500MB程度の容量が必要です。さらに、ワーク等で使用する容量を考慮して、少なくとも100MB程度の空き容量を確保してください。また、ECADライブラリを使用する場合は、別途ライブラリ保存用の領域が必要となります。なお、図面ファイルの編集やDWG変換時には、図面ファイルと同等かそれ以上のワーク領域を必要とすることがあります。 ※仮想マシン(Virtual PCやVMWareなど)上では使用できません。 ※ECAD DCX 2024は32ビット版OSの動作対象となる最後のバージョンです。これ以降のバージョンでは32ビット版OSは動作対象外になります。

カタログ

導入事例

トピックス

Contact Us

製品購入に関するご相談等を承っております。また、採用に関するご質問等も受付けております。